日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

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     。.:*゜・☆*その9・11月21日号・*:.☆.
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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
の古書籍データベースです。
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◆INDEX◆
1.イベント情報・占領期出版資料展・
2.古書の日と大市会
3.管理チームからのお知らせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■東京古書会館イベント情報■
【東京資料会主催】−雑誌を中心とした占領期出版資料展−
     原本で見るプランゲ文庫

国会図書館にも全出版物の二割程度しか保存されていないという
戦後占領期の雑誌類。
しかし、アメリカ、メリーランド大学のマッケルディン図書館には
占領軍による検閲によって集められ、保管されているコレクション
があります。それが【プランゲ文庫】です。
この膨大な資料のマイクロフィルムによる保存事業が、メリーランド
大学図書館と日本の国立国会図書館の協力により開始され、雑誌コレ
クション13000余種類がマイクロフィッシュ6万数千枚という形で里
帰りしました。

しかしマイクロ版は白黒であり、現物の迫力がありません。

そこで本展示会では、一般雑誌の戦後復刊号からカストリ雑誌等々、
当時出版され、この【プランゲ文庫】に収蔵されているものと同じ
種類の雑誌を展示いたします。

衣食住に事欠き、出版事情も最悪の中、様々な雑誌・書物が刊行さ
れていました。
ぜひとも、これらの展示物の中から、終戦直後の時代の息吹を感じ
とってください。

場所: 東京古書会館 2F情報コーナー
http://www.kosho.ne.jp/t_info/newhall.htm
期間:平成15年12月1日〜3日
時間:午前11時〜午後4時
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▼古書の日と大市会
10月4日は「古書の日」でした。

全国の行事でしたので、榊莫山の手になるのぼりやポスターをごらん
になった方も多いと思います。

全国ではさまざまな行事が催されましたが、東京古書組合では「古書
無料査定会」を実施しました。宣伝が遅れたにもかかわらず、遠方か
らわざわざ古書会館を訪ねてくれる方もありました。
我々古書業者にとっても、珍しいものを拝見させていただく機会にめ
ぐまれ、興味深い一日を過ごせました。

先週は、江戸時代以前の書物を中心とした「東京古典会大市会−古典
籍展覧大入札会」が開かれ、大勢のお客様が展覧会場に来場され、熱
心に貴重な書物をご覧になっていました。
しばらくは、一般のお客様が下見できる大市会は開催されませんが、
業者間の「交換会」はずっと開かれています。

古書組合の交換会は毎日ありますが、曜日ごとに主催するグループが
違っており、それぞれ特徴ある品物を取り扱っています。
多くのグループが年に一度「大市会」と呼ばれる規模の大きな交換会
を開催します。
東京では年8回ほど大市会が行われています。

大市会には全国から品物が集まり、また全国の業者が仕入に集まります。
ここでの落札価格はニュースとして全国の古書店に届けられます。
このようにして、古書業界は古書相場の上でも、人間関係の上でも全国的なつながりを持っているわけです。
北海道の蔵書家が手放した本を古書流通のシステムを通じて、九州の研究者が落手するということもよくあります。

珍しい本を探すときには、この交換会はとても役立ちます。古書店にとっては、交換会があってこそ専門分野が持てるというものです。
なにしろ全国の書店が買い入れた本を出品してくるのですから、そこで自分の専門ジャンルを仕入れてくれば、思い通りの店作りができます。
そして、それが、その分野の書籍を求めて訪ねて来られたお客様の手に渡るわけです。
蔵書の処分をされる際は、ぜひ、組合加盟の古書店にご相談ください。


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