日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

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◆INDEX◆
1.自著を語るその11・『追悼雑誌あれこれ』余話 
 −有馬記念の有馬頼寧(ありまよりやす)−
2.日本の古本屋・年末年始のお知らせ
3.日本の古本屋即売展情報
4.「古本屋が書いた本」展目録

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「自著を語る」コーナー、
今回は大屋幸世氏に「追悼雑誌あれこれ」
(日本古書通信社刊: http://www.kosho.co.jp/kotsu/
について語って頂きました。

「蒐書日誌」でも知られる大屋幸世鶴見大学教授が、長年に
わたって蒐集した追悼雑誌を通し、近現代を生きた27名の
生涯の意味を問うた一冊です。


■『追悼雑誌あれこれ』余話
−有馬記念の有馬頼寧(ありまよりやす)−■


毎年の最年末、千葉県船橋市の中山競馬場で開催される重賞
レース、有馬記念レースについては、競馬ファンでなくても、
その名を耳にしているに違いない。私も船橋に住んで長く、
また家が中山競馬場に近いので、馬券は買わないが、何度か
有馬記念レースを見に行っている。だが、有馬記念の〈有馬〉
が何をさすのか、気にしていなかった。競馬ファンにあって
もそうではないか。有馬記念の〈有馬〉はそもそも人名なの
か、人名とすれば、それはだれなのか、多分それを知ってい
る人はめったになかろう。

 ところで私は、ある古書展示即売会で、縦長で短冊のよう
な小雑誌「ひとりごと」を手に入れた。それは昭和32年4
月17日発行の第19号で、表紙には、有馬頼寧主宰、「追
悼号」とある。私はちょうど、「日本古書通信」に、追悼雑
誌などをとりあげ、紹介する文を連載していた。これはと思
った。有馬頼寧と言えば、戦前農林大臣をやった人で、砂子
屋書房などともかかわりを持ち、農民文学にも一定の理解を
持っていた人、あるいは戦後の直木賞作家有馬頼義の父、と
いうようなことは私の知識にはあった。目次を開いてみると、
この雑誌の主宰者である有馬頼寧の追悼号で、有馬頼義をは
じめ、多くの人が追悼文を寄せている。もちろん求めた。帰
宅後、この追悼雑誌を読んでみると、有馬頼寧は貴族(久留
米藩主の子孫)であって、若き日、労働組合運動などにもか
かわり、ために貴族院議員になるのもすんなりいかなかった
というような経緯があったり、あれこれ人物像がわかって面
白い。読んで行くと、戦後日本競馬会の理事長をやり、中山
競馬場の改築などいろいろ功績があったことが記されていた。
私はこれを読んで、中山競馬場の有馬記念の〈有馬〉は有馬
頼寧のことだろうと、ようやく気がついた。そこで、「日本
古書通信」で有馬寧頼追悼雑誌「ひとりごと」を紹介しよう
と思った。有馬記念の〈有馬〉が有馬頼寧であることは当然
書きたかったが、その確証が欲しい。そこで私は、雑誌編集
者になりすまし、中山競馬場に電話をし、広報の人を出して
もらい、たずねたのだ。広報の人はすぐ答えることはできず、
しばらく待って欲しいと言って、7、8分後ようやく、〈有
馬〉は有馬頼寧にまちがいないと返事があった。中山競馬場
の広報の人もすぐに答えられないほど、遠い昔のことになっ
ていたのだ。私は早速筆を執った。

 このような人物に対する追悼雑誌などを紹介した連載もの
を本にまとめたのが、『追悼雑誌あれこれ』である。27名
の人達をとり上げた。なかには斎藤昌三や中山正善などもあ
る。しかし、『小島の春』の小川正子、『獄中の記』の斎藤
瀏、そして『原爆詩集』の峠三吉などなど、あまり広く知ら
れていない追悼雑誌にも触れてみた。人物像を拡げてみよう
と、手にとって下されば幸いである。


■大屋 幸世(おおや ゆきよ)■
1942年(昭和17年)前橋市に生まれる。早稲田大学大学院
文学研究科博士課程修了。現在鶴見大学文学部教授。
著書に『鴎外への視角』(有精堂出版,1984年)
『書物周游』(朝日書林03-3292-0508 、1991年)
『蒐書日誌』1〜4(晧星社、2001年)などがある。

■『追悼雑誌あれこれ』■
著書 大屋 幸世
発行:日本古書通信社
判型:B6判
ページ数:240ページ
定価:1,680円(本体:1,600円)
 ISBN4-88914-023-9
 日本古書通信社
http://www.kosho.co.jp/kotsu/

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■日本の古本屋・年末年始のお知らせ■
日本の古本屋サイトは12月28日(水)から1月5日(木)
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(日本の古本屋は通常通りお使い頂けます。)
この間お問い合せ頂きましたメールは1月6日(金)より
順次返答させていただきます。
お問い合せによりましてはお時間をいただく場合がござい
ますので、ご了承下さい。
なお、古書店よりの返事がない場合などは第一報メールを
ご参照の上、直接古書店にお問い合せ下さい。

古書店の休業期間につきましては、日本の古本屋の古書店
情報欄をご参照ください。

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■日本の古本屋 即売展情報■
1月〜2月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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■「古本屋が書いた本」展目録■

2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、
本代500円+送料210円合計710円分の切手を同封のうえ、
郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記
までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部 

まで。

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次回は2006年1月下旬頃発行。
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     *全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です。

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日本の古本屋メールマガジンその34 2005.12.22
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI:岩森正文

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