日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

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     。.☆.:* その60・10月25日号 *:.☆. 。
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☆INDEX☆
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 1. 自著を語る その26『疑似喪失感』
 2.「古本屋が書いた本」展目録
 3. 日本の古本屋即売展情報
4. イベントのお知らせ 第48回東京名物神田古本まつり

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10月7日に東京古書会館で開催しました古書の日記念イベント
「本屋さんの現在とこれから=書肆アクセス閉店が意味するもの」
には、たくさんのお申し込みをいただきました。定員の100名を、
ぎりぎりの150名まで増やしましたが、それでも多くの方をお断り
をしなければなりませんでした。改めてお礼とお詫びを申し上げます。
尚、『書肆アクセスという店があった−神保町すずらん通り1976
−2007』が11月末に刊行されます。
詳しくはhttp://d.hatena.ne.jp/jinbouac/をご覧下さい。
神保町では恒例の青空古本まつりが始まります。
秋空の下、どうぞお出かけ下さい。


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■疑似喪失感■

                      鷹山堂・沖田信悦

 発端は、物故者の先輩に満州帰りのそれも古本屋をなりわいにし
ていたという話を小耳にはさんだからだ。ちょうど千葉県古書組合
の歩みを書きおえたころ(平成7年)だった。当初の調べはあくま
でも興味本位から。だが、すぐにも資料の僅少さに嫌気がさして、
長い年月、放り投げていたというのが本音である。それがまたぞろ、
息を吹き返したのはどういうわけか。

 僕が思うに、出身地に第二水俣病を発症させた「昭和電工鹿瀬
(かのせ)工場」があり、その周辺で青少年時代を過ごしたことと
無縁ではない。昭和40年の水俣病問題から工場が急ピッチで縮小
され、多くの従業員家族が故郷を後にした。いってみれば故郷離散
者の大きなうねりである。僕の場合、昭和41年に父が定年をむか
えたため当地を離れたが、心理的には同感覚であった。不遜かもし
れないが、敗戦直後の外地引揚者(とりわけそこで生まれ育った者)
にどこか似通った喪失感とでもいうのだろうか・・・・

 現在、船橋でインターネットもできない小さな古本屋を営んでい
るが、この疑似喪失感はずっと僕の心底に貼りついている。ここ数
年、地元の「郷土誌」(鹿瀬工場について)にかかわったり、放擲
していた本書のテーマに再トライさせたのだと思っている。

 申し遅れたが、本書は2005年3月「全古書連ニュース」から
2006年5月「同ニュース」に連載したものがベースになってい
る。
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□□植民地時代の古本屋たち□□
    樺太・朝鮮・台湾・満州・中華民国−空白の庶民史−

著者:沖田信悦
発行:寿郎社( http://homepage2.nifty.com/jyurousya/ )
近日刊行
定価:2,100円(本体:2,000円)
ISBN:978−4−902269−23−9 C0036
判型:四六判並製アジロ綴
頁数:192頁

◇◆沖田 信悦(おきた・しんえつ)◆◇

昭和21年新潟県生まれ
明治大学文学部卒業。昭和52年より古本屋を営む。
著書に平成8年3月『千葉県古書籍商組合略史』、
同9年10月『琥珀色の彼方−鹿瀬町とハーモニカ長屋−』がある。


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        ▽「古本屋が書いた本」展目録
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2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料
210円合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、
氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3−22
東京古書組合・広報部 

━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━━━

10月〜12月の即売展情報
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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    ┌───────────────┐
    ◇第48回東京名物神田古本まつり◇
    └───────────────┘

会期:10月26日(金)−11月1日(木)
会場:神田神保町古書店街

昭和35年に初めて開催された「神田古本まつり」も、
本年で48回になります。
今年も専大前交差点から駿河台下交差点まで、
書店と書棚に囲まれた「本の回廊」が出現!
靖国通り沿いを100万冊の古書が埋め尽くします。
ぜひ御来場ください。

 ◎併催イベント
  「〜DOCUMENTARY FILM 「和本」完成披露試写会〜」
   会期:10月29日(月)・30(火)上映午後6時30分〜
   会場:東京古書会館地下ホール

  「和本完成記念展示会「和本の世界」
   会期:10月25日(木)−31日(水)
   会場:東京古書会館2階ギャラリー
   ※入場無料です。

日本の文化遺産であり、世界を代表する日本独自の文化である「和本」。
この世界をより身近に楽しんでもらえるよう、
東京古典会が約1年間に渡りハイビジョンにて撮影・制作した
【和本を取り巻く人々のヒューマンドキュメンタリー】です。
ゲストに荒俣宏さんを迎え(30日のみ)
業界初のドキュメンタリーフィルム”和本”の完成試写会を
上記の日程で行います。
古書会館地下ホールへも賑々しく足をお運び下さい。

詳しくは下記サイトまで
http://jimbou.info/


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 次回は2007年11月下旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,400店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその60 2007.10.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3−22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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