日本の古本屋


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☆INDEX☆
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  1. 古書催事の新しい流れ
  2. 自著を語る (33) 『高円寺 古本酒場ものがたり』
  3. プレゼント企画

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━━━━━━━━━【古書催事の新しい流れ】━━━━━━━━━

 今月は、古書月間として、各地の即売催事をご案内してきました。
なかでも、東京では、ほぼ毎週のように、古書即売催事が開かれて
います。神田の古書会館はもちろん、西部(高円寺)や南部(五反田)
の支部会館でも盛んに行われています。デパートや屋外広場など、
会館外の催事も活発。「神田古本まつり」は、まさに今日がスター
トです。

続きはこちら http://www.kosho.ne.jp/melma/0810/readindex.html

━━━━━━━━━━━━【自著を語る】━━━━━━━━━━━

【自著を語る (33) 】
『高円寺 古本酒場ものがたり』 狩野 俊

『高円寺 古本酒場ものがたり』の見本が出来たと、編集の中川六
平さんから電話がある。受け渡し場所は、吉祥寺のいせやだ。六平
さんは先に来てビールを飲んでいる。
「お前はいっつも遅れてくるなあ」。時間どおりに行ったのだが、
小言を言われる。元新聞記者の六平さんは、待ち合わせの五分前に
来るのが基本だと、いつも言う。「はい、すみません」と、なんの
反省もにじんでいない口調で謝る。かわいくないねえ。
  見本を前に、二人で乾杯。思えば、いつもいせやで打ち合わせだ
った。ゲラの直しもいせや。本当に酒の臭いがしみこんだ本だ。
「ほら、いい装丁だろ。帯もいい文章だ。ばーんとでっかく書いて
あるだろ。わかりやすいだろ。俺が書いたんだよ」
  六平さんは本を前にしてうれしそうだ。僕も手にして中を開いて
みる。ちょろちょろ読んでみる。しかし恥ずかしいな。
  巻頭は「店長日記」だ。数年間書き続けた日記から拾い上げ、や
すりをかけて、紙の上に載せた。毎日、毎日、飽きもせず、酔いの
残った頭で、ふらつく指先で、キーボードを押しては書いてきた。
それがまとまるとこうなるのか。目次を見ながら、犯罪を犯したよ
うな気分になってくる。
  次に、書き下ろしの、国立で開業してから今に至るまでの、まあ、
道程のような文章。これは初稿のゲラが出てから三週間で書いた。
読んでいて思うけど、しみじみといい加減で大雑把で成り行き任せ
だな。それでいてどこか神経質な匂いがする。
  読んでいるうちに、触っている間に、じんわりと本当に本になっ
たのだと、ようやく実感が湧き出てきた。うれしいだけではない、
複雑な気分だ。
  「お前もよかったよ、このタイミングで本が出せて」。六平さん
はビールから焼酎のロックだ。まだ午後二時半なのに。ちなみに焼
酎は一杯230円。「お前の店は高いんじゃないのか」と六平さん
が言っている。「今日何曜日だっけ」ともつぶやいている。
  一年半前、荻原魚雷さんがここに連れてきてくれたんだ。「社長」
「おいマスター」と大声で呼び、「トリスのロック、ダブルでね。
魚雷、角なんて高い酒飲むなよ」。そのうち、ひょんなことから
「お前の本作ろう」となり、ああなって、そうなって、こうなって、
目の前に本がある。離婚の保証人にもなってもらった。
  ノリで作り始めた本かもしれないが、本というのはノリだけで出
来上がるものではないと、心の底から感じた。人と人がぶつかり合
い、時には火花を散らして作り上げていくものだった。
  後書きには書かなかったけど、中川六平さんに感謝です。出会い
のきっかけの荻原魚雷さん、ありがとうございました。
  みなさま、読まなくていいので、買ってください。

●書誌●
タイトル : 高円寺古本酒場ものがたり
(コウエンジ フルホン サカバ モノガタリ)
発  行 : 晶文社( http://www.shobunsha.co.jp/
2008年8月
定  価 : 1,995円(本体:1,900円)
判  型 : 四六判
頁  数 : 213頁

●帯より●
東京は中央線、高円寺で降り、少し行くと、古風な風情をかもし出
している店がある。「古本酒場コクテイル」。今夜も、古本と酒とおし
ゃべりが大好きな人で一杯だ。そんな古本酒場を舞台にした人と人
の交流を温かく描く。さあ、いらっしゃい!

●プロフィール●
狩野 俊(Suguru Karino)
1972年福島県生まれ。洋書店勤務を経て、98年国立に「コクテイル
書房」を開業。半年後に店の一部を改装しお酒を出し始める。2000
年高円寺へ移転。「古本酒場コクテイル」を営む。

 

━━━━━━━━━━━【プレゼント企画】━━━━━━━━━━

今号の企画「自著を語る」で紹介いたしました、コクテイル書房の
狩野俊著書「高円寺 古本酒場ものがたり」を5名様に著者サイン入
りでプレゼント致します。
プレゼントご希望の方は、お届け先の住所、氏名を明記の上、メール
( melma@kosho.ne.jp )にてお申し込み下さい。
応募の締切は11月9日までとさせていただきます。
応募は終了しました。

応募者多数の場合には抽選とさせて頂きます。抽選の結果は商品の
発送をもってかえさせて頂きます。

※メールからの応募のみとさせていただきます。

※1名様1回限りのご応募とさせて頂きます。

※応募の受付・受理、ご当選の確認に関するお問い合わせにはお答
えできません

※商品のお届け先は日本国内のみとさせていただきます。

※お預かりした個人情報につきましては、商品の抽選、発送および
発送業務等の委託のため、委託先に開示する場合がございます。

※お客様の同意なしに業務委託先以外の第三者に開示、提供するこ
とはございません。(法令等により開示を求められた場合を除く。)

 

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東京古書組合 協賛イベント

第49回 神田古本まつり 10月27日(月)〜11月3日(月)
1年に1度!100万冊の大バーゲン!1年に1度開催される神保
町古書店街最大のイベントです。是非ご来場下さい。

BOOK TOWN じんぼう
http://jimbou.info/

ナビブラ神保町
http://navi-bura.com/index.html

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━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

10月〜12月の即売展情報
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジンその72 2008.10.27

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3−22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝

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