読者アンケート「今年の収穫・この一冊」にご協力いただき、ありがとうございました。
おかげさまで、全国各地から沢山のご返信を頂くことができました。
この場を借りて、その一部をご紹介させていただきます。「旧友との再会」という言葉がぴったりくるように感じました。

どうぞ、今年も「日本の古本屋」をよろしくお願い申し上げます。

(アンケート回答総数 395件)

瀬戸内少年野球団 阿久 悠 長野 女性(54)
インターネットをやらない友人に頼まれ安請け合いしたところ、阿久さんが亡くなられた為どこにも無く発売元にも絶版でありませんでしたので途方にくれあきらめかけた時「日本の古本屋」さんに3冊だけ有ることがわかりたいへんありがたかったのが昨日のことのように思い出されます。ありがとうございました。
金文の世界 白川静 広島 女性(24)
ずっと欲しかった本。書店の片隅で埃を被りながら、私を呼んでいました。出会えて幸せです。
汽車快走録 雑喉謙 神奈川 男性(45)
一般の書店、ネット書店では既に入手不可能な本。鉄道ファンによる丹念な列車乗車記録。入手は諦めていただけに、嬉しいです。日本の古本屋に今後も期待します。本の中身の価値を無視している新興大手全国展開「古本店」に対抗しがんばってください。
小説 桂春団治 長谷川幸延 東京 女性(41)
ひょんなことから長谷川幸延氏の作品と出会いました。氏の作品で最初に読んだのが、「桂春団治」です。生き生きと人物が描かれていて、引き込まれ、その後何冊も氏の作品を古本で探すこととなりました。きっかけとなった、大切な1冊です。
大木惇夫詩全集 大木惇夫 大阪 男性(55)
詩集「海原にありて歌へる」には、太平洋戦争の四年間、輸送船に乗っていた父の、ある日見た情景、心に浮かんだことが綴られているように以前から思っていた。父の葬儀の翌日、全集が大阪のT書店に並んでいた。「巡り合わせ」のようなものを感じた。
古戦場 上杉軍記 歴史図書社 編 新潟 男性(47)
NHK大河ドラマ「天と地と」に影響を受け、姉妹本の「武田軍記」を昭和44年にリアルタイム購入して以来、あとがきにあった「上杉軍記」の存在は知っていたものの何度古本屋で探しても見つからなかったまさに自分にとっての「まぼろしの逸品」。探し求めて30数年目、世の中はインタ−ネットの時代となり、この日本の古本屋ネットの古書検索で見つけたときには心臓がひっくり返るほど感激しました。しかも送られてきた本のきれいなことに二度感激。またぜひ利用したいと思います。ありがとうございました。
ロシア思想史(みすず書房) トマス・マサリック 埼玉 男性(47)
近代ロシア思想史の基本書にして、チェコの民主主義の父マサリックの代表作であるにも関わらず、長らく絶版が続いている名著。偶然手にしたときは、心臓がばくばく言っていました。
廿世紀銭湯写真集 大沼ショージ 東京 男性(36)
発行部数が少なく、マニア向けな書籍なので入手を半ばあきらめていましたがこちらのサイトのおかげで入手がかないました。サイトを教えて頂いた旅先の古書店さんに感謝!!
味噌汁三百六十五日 辻嘉一 神奈川 男性(69)
45年前ふと友人の本棚で見かけ、手にとって見たところ面白く興味がわいたので、その内買おうと思っていたがそうこうしている内、絶版になり、東京、横浜の本屋から姿を消した。新本屋、古本屋に頼んでもなかなか無かった。やっと岡山の古本屋さんにあった。涙が出るくらい嬉かった。これぞ「電脳」のお陰と感謝していて、一つ一つ作って楽しんでいます。
木材の工藝的利用 農商務省 東京 男性(51)
現代人が忘れた木材の利用を再考させられた。適材適所の語源の意味がよく理解できる一冊。
奇人でけっこう 夫・左卜全 三ヶ島糸 福岡 男性(36)
別に珍しい本でも高価な本でもないが、喜劇役者・左卜全の姿が妻の目から克明に描かれていて、大変面白かった。
児童画の秘密 -誰にもできる色彩診断- 浅利篤 埼玉 男性(23)
この本は、こちらの「日本の古本屋」で購入させていただきました。何年も前、古本市で発見したのにもかかわらず、購入しませんでした。そのときは、非常に後悔しまして、もう二度と会えないのか、と落ち込みましたが、こうして再開できたことは感激です。
円空佛 棚橋一晃 香川 女性(33)
癒されました。
脱毛の秋/矢牧一宏遺稿集 矢牧一宏 埼玉 男性(59)
数年前に新刊本屋でみかけたが買わずにいた。矢牧氏とは出帆社で一度お会いしており突然の死には驚いてすぐに買いに行ったが売れてしまっていた。その後なかなか手に入らなかった。
野栄町史 野栄町史編さん委員会 東京 女性(42)
「野栄町」は平成の市町村合併で今はなくなってしまいました。が、なんと言ったってコレです。わたしの祖先、家系に関する記載があったことに衝撃をおぼえ、実家の両親にすぐ連絡をとりました。この一冊がきっかけで、今ではすっかり先祖研究にハマってしまってます(笑)。
臍に吹く風 木山捷平 鳥取 男性(18)
ほしかった。
数式を使わない物理学入門 猪木正文 山口 男性(57)
中学の時、兄から借りて一所懸命に読みました。理解できない所も多々あったのですが中身の一部と挿絵がずっと記憶に残っていてまた読みたいと思っていましたが40年も前のことで手に入らないと思っていました。ネット社会になり古書までもが自宅で簡単に探せるようになり見つけました。2冊買いました。嬉しかったです。
花祭 早川孝太郎 愛知 女性(50)
奥三河の花祭にはまって3年目、早川孝太郎のこの本は必携書であります。
シカの童女 岡野薫子 埼玉 男性(30)
1970年代初めに和紙で作られた、限定1,000部の絵本。私の朗読の師匠が「またあれを読んでみたいが、もう手に入らないだろうねぇ…」と諦めていた一冊。それが、こちらのサイトで検索したところ一発で発見!もちろん即購入しました。値は張りましたが、驚くほど状態が良く、師匠も私も大喜び。少々早めのクリスマスプレゼントとなりました。
チラシ広告 新保民八 東京 男性(57)
今から50年前の折込チラシと世相が良く見えてくる本でした。
金髪のプリンセス エドモンド・ウィルソン 東京 男性(56)
あのエドマンド・ウィルソンが小説を書いていて、それが邦訳されているとは! 幾つになっても古本屋は「私の大学」でありつづけている。
仁斎・徂徠・宣長 吉川幸次郎 東京 男性(42)
最近書道を始めました。漢字を書くと文字に関心をもつようになり、中国の古文(漢文)にさかのぼるようになり、古文辞について書かれたこの本に行きあたりました。古書店によって値段にかなり幅がありました。読めるかどうかなと不安にもかられながら購入した1冊です。
岩崎五郎資料 海軍兵学校 陸戦隊関連綴 海軍兵学校 岡山 男性(32)
 私の陸戦隊研究のきっかけとなった資料。この資料のおかげで、海軍陸戦隊研究を本格的に行い、執筆を行っております。一生思い出の品となるでしょう。
戦争拒否 11人の日本人 山村基毅 山梨 男性(65)
専守防衛のはずの日本の国が極東とはとてもいえないイラクに自衛隊を派遣し、戦争で日本人が死ぬことが再び起こりうる時代になった。徴兵制の復活を口走る人気知事がいる一方で、「戦争になれば逃げればいいさ」とほざく若者がいる現在の日本。戦前の日本で実際に戦争から『逃げた』人がその後どのやうな人生を送らざるをえなかったのかを記したこの本は私に大きなショックを与えた。
角川茶道大事典 普及版 林屋辰三郎他編 山口 女性(51)
茶道に係わって30年、是非欲しい事典でしたが、発行の時に買えなくて、何年もたってあちこち探したのですが、どこにも売っていませんでした。半年かかってやっとこのサイトを知り、探したら ビンゴ 1冊のみ有りました。それも格安で。届いた本を見たら、まったくの新品で、いいのかしらという感じでした。これをバネにこれからも尚一層茶道の道に励みたいと思います。本当にありがとうございました。
日本古典文学大系14 源氏物語一 山岸徳平 神奈川 男性(21)
『無名草子』にも書かれているように、源氏物語・巻一「桐壷」は大変な名作であると思います。私は今年、源氏物語を読破しましたが、やはりこれに勝る巻は殆ど無いと言って良いでしょう。
尋常小学読本 巻八 文部省 静岡 男性(61)
母から子守歌で聞いた、「花ごよみ」が、この本に収録されていることを図書館の復刻版で知ったが、この原本がどうしても欲しかった。
小津安二郎 人と仕事 蛮友社 茨城 男性(52)
永年欲しかった本で、4万円は仕方ないか。名監督の人柄、交流が忍べて、今は亡き人々への想いに胸が熱くなった。買ってよかったと思える一品。
泥鰌庵閑話下巻 滝田ゆう 沖縄 男性(55)
全集を予約したのに、本屋の手違いで上巻のみを入手してから、10年あまり、漸くネット検索でゲット。喉につかえた骨が取れました。
Henri Matisse,roman. Aragon 埼玉 男性(60)
ガリマール社の底力がうかがえる1冊。2巻本で700ページを超す大冊。アラゴンの文章は詩的なだけに少々読みにくいが、ふんだんに掲載されたマティスの絵を眺めるだけでも贅沢な気分になれる。
おおい雲 石原慎太郎 福岡 男性(55)
昭和50年代の学生時代に読んだ 懐かしい本を古本屋で見つけました。なかなか 探しても困難だったので、非常に嬉しかった。 
かなづかひ教科書 全 増戸鶴吉 沖縄 男性(47)
著者は私の曽祖父にあたり、検索でみつけた時はうれしかったです。父を通して、鶴吉爺さんに教育を受けた伯父に贈って大変喜ばれました。
東成郡史(復刻版ではない) 大阪府東成郡役所 大阪 男性(50)
私が住んでいる大阪市の歴史の本を集めているのですが、現在の大阪市は大正14年に市周辺部の東成郡、西成郡を合併し出来ました。その東成郡の歴史と郡市発売当時の郡内の町の様子が、この本には事細かに書かれております(郵便ポストの設置してある場所迄)この東成郡史を手に入れる前に、西成郡史(復刻版ではない)を手に入れておりこの東成郡史を探しておりました、これで近代大阪市の歴史と成立がよく分かる様になりました。この本は私の数ある古書の中でも貴重な1冊となりました。
七花八裂 杉村廣太郎 千葉 男性(63)
千葉県我孫子市に住む者には杉村廣太郎(楚人冠)は郷土の誇るべき文化人、ジャーナリスト。明治41年発行のこの本は「土地国有、貴族全廃、私有財産相続廃止などの記述のため発行禁止となった。希少本だ。
倫敦巴里 和田誠 三重 男性(49)
高校生の頃からずっと探していました!
採集・栽培 趣味の野草 前田 曙山 香川 女性(54)
探していた念願の本だったのでうれしかったです。「野草とは 自然によって培われ 天の成せるがままに花咲く」素晴らしい言葉にも出会いました。ありがとうございました。
渡辺一夫 敗戦日記 串田孫一・二宮敬 編 千葉 男性(57)
学生時代に読めなかった本で改めて熟読できた
The Gossamer Years: Kagero Nikki Edward Seidensticker 神奈川 女性(39)
蜻蛉日記のかなり古い英訳ですが、それが何度も、さまざまな版型で出版されていることが感動したひとつの理由です。古代日本文化の理解のすばらしさも感動しました。
アレフの彼方 グレゴリィ・ベンフォード 宮城 男性(40)
気になっていたもののいざ「読みたい」と思った時にはすでに絶版で、以来ずっと忘れていました。今年ふいに思い立ち古書を入手。発行当時(高校生)では絶対理解できなかっただろう世界観・物語の奥行きに、これまで読む機会に恵まれなかったことも運命か?とうなずけました。
うるしの話 松田権六 東京 男性(44)
以前から著者のファンで、2年ほどかけて本書をやっと見つけたので。
ホーン岬への航海 ハル・ロス 神奈川 男性(42)
名著といわれるヨット航海記。ヨット関連の書籍は新刊が低調で古本屋さんに頼らざるを得ません。丹念に探して希望の一冊が見つかったとき、それが丁寧に送られてきたときは本当に嬉しいものです。
恐ろしき四月馬鹿 横溝正史 北海道 女性(18)
初めて読んだ著者の作品だからです。
三重吉全作集第四編「女」 鈴木三重吉 京都 男性(52)
東京古書会館の「特選古書即売展」初日に見つけ、手に持って一巡しているうちに気が変わって棚にもどしました。すると誰かがすぐに取り上げました。ガクゼンとしました。ところが、翌日もう一度行くと、まだ残っていました。200円の本なんですが、印象に残ります。
NHKラジオ英語会話テキスト(3〜54号) 平川唯一 神奈川 男性(73)
揃いが出ることはないと思っていましたから
雨潤会要録 東京 男性(53)
映画史文献の中でも「東京に於る活動写真」は、とりわけ稀本の一冊だが、この本の出版背景を知ることが出来るのが「雨潤会要録」である。この書物の存在を師が、現物を前にして教えて下さったのは、もう25年も前のことだが、ようやくにして、つまり四半世紀を経て私も入手することが出来た。瞼に焼き付いていた書影が、目の前の現実となり、故人となった師のありがたさを改めて思った次第である。
文学博士三宅米吉著述集(上・下) 文学博士三宅米吉著述集刊行会 東京 男性(53)
三宅米吉の考古学論集はあるが、明治期の考古学・歴史学・国語学・教育法など多分野の学問形成に大きな足跡を残した三宅の全容がつかめるのは本書しかない。手にとってあらためて専門性の広さに驚愕した。
ユダの弁護人 ワルター・イェンス 東京 男性(65)
昨年翻訳された『ユダの福音書』が話題になったが、ユダを巡る話題を荒井献氏の『ユダとは誰か』『ユダのいる風景』で読んだところ、過去の話題作として紹介されていた標記の書籍をどうしても手元におきたくて探し回っていた。1980年発行で入手困難かと思われたが、インタネット社会の便利さで、やっとのことで入手。ユダを聖人に列すべしとの思いが、良く伝わる作品であった。しかし、発行時での定価980円が6320円に間で上昇するとは、希少価値なのでしょうかね。
地球さいごの日 ワイリー 神奈川 男性(48)
小学2年のとき初めて買った本だったので。
絢爛たる影絵 小津安二郎 高橋治 愛知 男性(58)
今年初めてDVDで古い日本映画を鑑賞する楽しみを知った。若い頃から黒澤明は知っていたが小津安二郎は全く知らなかったので今は知りたい思いで一杯。数ある小津論の中で最も力のこもった作品。
銀絲集 薩摩治郎八 神奈川 男性(50)
バロン薩摩、22歳の処女出版歌集。20年代のの仏国で一代にして、現在の価格に換算し600億円を蕩尽したとも云われる、型破りな男のロマン。さる日本人女性宛てのラヴレターと思しき仏語の献辞入りも興味深い。
カラマゾフの兄弟(池田健太郎訳) ドストエフスキイ 大阪 男性(54)
亀山郁夫訳ではなく、若き日に読んだ池田訳で再読したかった。
無明 真継伸彦 東京 女性(41)
十数年前うつ病で苦しんでいた時期、友人から借りて読んでその時の心にピッタリと重なる思いがした本で、以来ずっと探していた。漸く手にした今はもう昔のような気持ちで読むことはないがそれでも嬉しい。
雑誌「満州公論」 発行所 満州公論社 兵庫 男性(71)
内田百間の随筆掲載号です。これまで作品の内容が全く不明だったので、こんな稀覯本が入手できたのは「日本の古本屋」サイトのお蔭だと感謝しています。
釜ヶ崎風土記 斉藤俊輔 愛知 男性(60)
日本最大のスラム街。ドヤ街。「日雇い労働者とヤクザとボランテアが入り乱れる街(著者)」の実際がよくわかる傑出したルポ。その街に住み込んでルポをした著者の姿勢にも好感。
どぶねずみの歌 寺島珠雄 東京 男性(34)
装幀がよい。目につくところに置いておくと勇気が出る。
台所半球より 村田喜代子 神奈川 男性(47)
甘酢に放り込んだラッキョウが浮かび上がってくるさまがムンクの「叫び」だという一節の朗読を早朝のラジオ番組でたまたま聴き、どうしても本文を読んでみたく、探していました。
和算以前 大矢真一 東京 男性(59)
絶版のため、図書館から何回も借り出していたが、ようやく手元に置ける値段で手に入った。
『暮しの手帖』第1世紀揃 女性
母が『暮しの手帖』を購読していたので、子供の頃からなじみのある雑誌でした。名物編集長花森安治のエッセイは、子供でも読める平易な文章で、本当にその政治的・社会的メッセージについて理解していたかどうかはともかく、今でも記憶に残っています。今アメリカの図書館で、日本研究専門の司書として働いていますが、『暮しの手帖』第1世紀は、どうしても所蔵したい資料でした。母が古いバック・ナンバーを寄贈してくれることになっているのですが、母が保存しているのは第2世紀分からなので、なんとか第1世紀分を入手したいと考えていました。
吉田秀和全集 吉田秀和 男性(50)
やはり、吉田秀和はいい。
家主(いえぬし)さんの大誤算 鈴木理生 東京 男性(55)
練悉の研究家が文明論的考察もまじえつつ軽妙洒脱な文章で、家主・地主の起源を江戸時代にさかのぼって教えてくれる.片倉比佐子「江戸の土地問題」もおもしろい.
友情の書簡−ヨハネス・ブラームス クララ・シューマン 往復書簡− 原田光子 神奈川 男性(50)
幻の書目で、今まで目にしたことがなかったものにお目にかかりました。戦後まもなくの刊行で、紙のヤケが激しいものでしたが、ああ、これだったのか、と感慨深いものがありました。
詩集 港の人 北村太郎 宮城 男性(62)
長谷川郁夫「藝文往来」(新刊)を読んだのがきっかけで、「あかつき闇」以降の北村太郎を改めて読みたくなり、随分買い集めて読みました。老年になってみて初めて「港の人」などで何気なくうたわれている北村太郎の死への眼差しの「凄さ」が心に滲みました。タイミングよく、ねじめ正一の新刊「荒地の恋」も出ました。
The Century Dictionary :An Encyclopedic lexicon of the English language William Dwight Whitney 北海道 男性(72)
OEDが刊行されるまでは世界最大の英語辞典で,約100年前に発行された古い辞典ですが,副題に,Ency- clopedicとありますように,事典と辞典を兼ね備えており,今なお利用価値があります(特に18・19世紀の文献を読む場合)。現職時代には購入する余裕がなく,退職後12年にして漸く入手することができ,その充実した内容と堂々とした造本(名著普及会刊,覆刻版)に感動しました。現在,勉強している英語史・英語語源学に大いに活用しようと思います。
花はただ咲くだけ 志篠みよ子 広島 男性(54)
青山二郎の広島での軌跡が拾えるのを期待しGOOGLE検索で「日本の古本屋」経由で所蔵古書店(地元)を見つけ入手することができました。限定本であり、GOOGLE検索でも本件のみのヒットでした。「日本の古本屋」がなければ到底探すことはできなかったでしょうし、胸躍る感激の体験でした。
異邦人 カミュ 東京 男性(18)
おもしろい。主人公のムルソーに似た友人が居り、彼と重ねて読むととてもおもしろく、少し恐ろしくも感じた。そして、やはりこのような個人には他人を引き付ける魅力がある(ムルソーに恋人がいるように)のもよくわかった。
わが回想 人生・歳月・生活 イリヤ・エレンブルグ 埼玉 男性(45)
とあるショッピングセンターのロビーで開かれた古書即売会で、中年のご夫妻(?)らしい古本屋さんから買いました。本のタイトルとご夫妻(?)の睦まじさがマッチして、私のつたない読書がはかどりました。
狼には気をつけて 遠藤淑子 香川 男性(37)
少女コミックだがヘタウマの絵とギャグの連打で最後にほろりと泣かせる構成がマッチしており、非常に印象深かった。人の弱さへの理解、共感が現在の少女マンガのテンションだけ高ければいいという風潮と違っていてよい。
『兵隊先生』 森川賢司 北海道 男性(50)
今手がけている研究を大きく前進させる契機となり、今後の研究のための様々な展望を開くことができたから。
日本ハンザキ収覧 生駒義博 埼玉 男性(31)
オオサンショウウオに関する文献ですが、この2年間探し続けて常に心の何処かで気にかけてきた本です。そして、遂に見つけることが出来ました。発見した瞬間の胸の高鳴り、この一年で最も興奮した瞬間でした。
五街道細見 岸井良衛 千葉 女性(41)
街道沿いにどんな宿があり、屋敷があり、茶屋では団子がいくらで、どのくらいの距離で、何が食べれてなど旅行している気分になれる。知っている道も昔はこうだった、昔からこうだったと楽しめ、知らない道は新しい発見や観光旅行気分で楽しめる。時代劇を見た時は、こんな場所とわかってまた楽しい。
ヘンリー・ジェイムズ全集(ニューヨーク版・英語原書)全26冊 ヘンリー・ジェイムズ 東京 男性(40)
一年前から欲しかったものだったので、価格はかなり高かったのですが、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しました。そんなわけで印象深いのです。
シネマ・ジャーナル Vol. 33 テス企画 シネマジャーナル 東京 女性(37)
絶版でオークションでも価格高騰する雑誌なのに、こちらの検索で見つけてほぼ定価だったのが驚きで即購入しました。
ずばり東京 開高健 鳥取 男性(25)
今尚色褪せない開高の筆。近い過去、実際には体験し得なかった懐かしい昔に思いを馳せながら読むのは正に至高の時。珠玉の言葉がちりばめられている。
フォークナー全集(15)「村」 ウィリアム・フォークナー 青森 男性(72)
刊行時に買いそこね、爾来二十年余探し続けた一冊にやっと出会うことが出来ました。
のんぶらり島 ジャックプレヴェール 宮城 女性(19)
こんなに早くこの本を手に取ることができるなんて思っても見ませんでした。子供の頃一度読んだきり、ずっと読みたいと思っていた本が届いたときは涙が出てしまいました。
虹滅記 足立巻一 神奈川 男性(68)
評伝記の傑作、本年は自伝、評伝を三百冊近く読んだが、この作品が最高なり。
家禽図鑑 三井高遂 群馬 男性(53)
1 十数年手ごろな価格で購入できるのを待ち続けようやく今年手に入れることが出来ました。2 随所に画家が絵の具で汚した後があり、いろいろな思いが込められているのが感じられます。
イタリア鉄道の旅 秋山 満  著 静岡 男性(67)
元々 物書きでない・・素人の方が一生懸命旅をなさった記録を記述されたものと捉えました。参考に自分も今年3月〜4月、鉄道に依る独り旅ができました。理由はコレに尽きます。
山の尻村の庄屋日記 御殿場市史編纂委員会編 神奈川 男性(47)
非常に簡略な製本で、ごく少数しか印刷されなかったものです。まさか手にすることができるとは思っていませんでした。私の研究の原点とも言うべき資料で、これを手に入れることができた喜びは言い尽くすことができません。
パパ・ユーア クレイジー ウィリアム・サローヤン 神奈川 男性(25)
西荻窪の某書店の均一棚で見つけました。100円だったけれど、今年で一番の本。本とは、値段とは全く無縁のすばらしい価値があるものだ、という気持ちを、こんなに強く確かめさせてくれる本も珍しいです。(値段が100円ということもありますが)