ミスター神保町 八木福次郎さんを偲ぶ




「ミスター神保町」逝く
「八木福次郎を偲ぶ会」 2012年4月17日(火) 於 明治大学紫紺館


 月刊誌「日本古書通信」を通じ、愛書家と書物の世界の架け橋として長く活躍された八木福次郎さん(株式会社日本古書通信社前社長)が2月8日、肺炎のため96歳で亡くなりました。
葬儀は近親者ですまされましたが、4月17日(火)「八木福次郎を偲ぶ会」が、明治大学紫紺館でしめやかに執り行われ、古書店主をはじめ、新刊書店、出版社、大学関係者等約200名が最期の別れを惜しみました。

 献花台の前に設置されたスクリーンの中には、本を手に笑顔を浮かべた福次郎さんの姿が映しだされ、静かに見入っている参列者も多く見受けられました。紀田順一郎氏、出久根達郎氏らの悼辞に続き、友人を代表して崇文荘書店の佐藤毅さんが弔文を読み上げました。 80年もの長きにわたり、共に神保町で人生を歩んだ間柄とあって、同士を悼むその言葉は、特に胸を打つものがありました。また、偲ぶ会を紫紺館で開催することは、亡くなる数年も前から託されていたと、長男の隆夫氏が挨拶のなかで話されていました。

 「神保町の生き字引」「ミスター神保町」と呼ばれた福次郎さんには著作も多数あり、「古本屋の手帖」「書国彷徨」「書痴 斎藤昌三と書物展望社」の他、「古本薀蓄」では第5回ゲスナー賞を受賞しています。

福次郎さんの功績に、改めて敬意を表すると共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。




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