日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

 

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      。.☆.:* その83・9月25日号 *:.☆. 。
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【日本の古本屋】は全国866書店参加、データ580万点掲載
の古書籍データベースです。

 

 

古書月間特集2009

古書月間は読書の秋にあわせて毎年10月に、古書に関する
イベントが全国各地で行われております。

10月に催される全国の古書イベントはこちら。

*終了しているイベントもあります。

http://www.kosho.ne.jp/koshogekkan/index.html

※内容については情報取得時の内容を掲載しております。
内容について変更や中止になる場合がございます。
あらかじめご了承ください。

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☆INDEX☆
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  1. 東京古書組合後援 古書の日イベント情報
  2. 自著を語る(36) 『書肆ユリイカの本』 田中栞
  3. 特別連載企画-平井功「PoeのAcrostic」最終回
  4. 日本の古本屋即売展情報

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━━━━【東京古書組合後援 古書の日イベント情報】━━━━━

東京古書組合では「日本の古本屋博」と題して10月4日〜11日
まで、東京古書会館にて様々なイベントを開催します。

詳しい内容はこちら
http://www.kosho.ne.jp/koshonohi/index.html

体験古本市場

大正から現在まで、さまざまな古本取引スタイルを紹介するめずら
しい機会です。
レトロな雰囲気あふれる、大正時代の古本オークションを再現する
ほか、現在のスタイルのオークションでは、組合員と一緒に出品や
入札で古本屋体験を頂けます。

東京の古本屋展

和本から文学書、画集、写真集、漫画、浮世絵まで個性あふれる専
門古書店が軒を連ねます。奈良時代から21世紀まで、本のことな
ら日本の古本屋におまかせ下さい。

出久根達郎氏講演会「古書の価値」

高円寺の古書店「芳雅堂書店」主人から直木賞作家となった氏が語
る奥深い古書の世界。

「書肆ユリイカの本」展

戦後すぐの時代にあった詩書の出版社、書肆ユリイカは、伊達得夫
がたった一人で本作りをし、中村稔、飯島耕一ら数々の著名な詩人
たちの処女詩集を世に送り出しました。その書物は、造本や意匠の
美しさから、現代のブックデザインの観点からも注目を集めていま
す。

 

━━━━━━━━━━━━【自著を語る】━━━━━━━━━━━

【自著を語る (36) 】

『書肆ユリイカの本』 田中栞

 

田中栞『書肆ユリイカの本』青土社、2009年9月1日発行、定価2520
円(税込)、A5判丸背上製(糸かがり)ジャケット装、本文・カラ
ー4頁+モノクロ270頁 (図版370点掲載)

書肆ユリイカは戦後すぐの時代にあった出版社で、伊達得夫という
名編集者が、たった一人で本づくりを手がけていました。
原口統三の『二十歳のエチュード』(昭和23年2月)を皮切りに、伊
達は無名の詩人たちを発掘しては、次々と詩書を世に送り出しました。
中村稔、飯島耕一、大岡信、辻井喬、平林敏彦、岸田衿子、石垣り
んなど、名だたる詩人の処女詩集がみな、この書肆ユリイカから出
版されています。
私は、それらの書物そのものの美しさにすっかり魅せられ、10年に
わたって書肆ユリイカの本を古書で買い続けてきました。最近では、
深夜に「日本の古本屋」サイトで書肆ユリイカの本を検索、赤い「
注文する」ボタンをついつい押してしまうのが就寝前の日課です。
本書では、蒐集に次第にのめり込んでいく軌跡を、古書価とともに
克明に綴りました。
実物の書影図版を掲げながら、伊達得夫の書物制作の手法を掘り下
げ、美書の条件を徹底分析。書肆ユリイカの本には、奥付を変更し
ていない異版や異装本も多いので、それらを書誌学的見地からつぶ
さに調べ、関係者の証言も得ることで、実際の出版状況について考
察しました。
書肆ユリイカの本の実物に触れてみたい人のために、神奈川近代文
学館、日本近代文学館などに所蔵されるコレクションも紹介しました。
文学館には著者の署名や献辞の入った本が数多く所蔵され、愛書家
にはたまらない蔵書群なのです。
詩や詩人についての文学的考察や評論は排し、全編、書肆ユリイカ
の本を「書物そのもの」の観点からアプローチして、 その魅力を描
き出そうと試みた一冊です。
書肆ユリイカの本は、現在、新刊書店に並ぶ本とはどこか違う。そ
れは、商業出版物でありながら、手作り感溢れる細やかな工夫によ
って仕上げられているからです。
その美しい古書の世界を、ぜひとも多くの人々に知ってもらいたい
と思い、この本を上梓しました。
10月の「古書の日」イベントとして、私のコレクション約340冊を東
京古書会館で展示します。
会場では、私の制作した小さな銅版画蔵書票と署名落款印を入れた
本を定価で販売、また、『書肆ユリイカ出版総目録』増補改訂版を
無料配布します。
数々の書肆ユリイカの本を購入してきた神保町・田村書店の奥平晃
一さんをお招きしての古書トークショー、本書の続編を豆本にまと
めた『『書肆ユリイカの本』の作り方』を製本する豆本ワークショ
ップも行いますので、ぜひともお越し下さい。


 

 

━━━━━━━━━【特別連載企画 最終回】━━━━━━━━━

POEのACROSTICS 四章(承前)

先づ、An Enigmaの本文を験すると、

An Enigma.
“Seldom we find,” says Solomon Don Dunce,(1)
Half an idea(2) in the profoundest(3) sonnet.
Through all the flimsy things we see at once
As easily as though the Naples bonnet(4)−
Trash of all trash!−how can a lady don it?(5)
Yet heavier far than your Petraschan stuff−(6)
Owl-downy(7) nonsence that the faintest puff(8)
Teirls into(9) trunk-paper(10) the while you con it.””
And,veritably,Sol(11) is right enough.
The general tuckermanities(12) are arrant Bubbles−ephemeral
and so transparent(13)−
But this is,now,−you may depend upon it −
Stable,opaque,(14) immortal−all by dint
Of the dear names that lie concealed within’t.

[大意]
ソロモン・ドン・ダンス謂ふならく、「この意味深き小曲に含む意
の、その半だに見出づることは稀。奈翕里ぶりなる女帽をすかし見
るごと、なべてこの皮相のものうちすかし、いと易く直に識るは屑
―の屑、駄作の駄作なりてふことよ!―如何にして女人のこれを豪
奢ることを得べき!しかも猶、君がペトラルカぶりの藝語に比して
は杳に重し―いとゞ些末の提灯持も、君がとつくりと思案すれば、
いつの間にやらほんものゝまじめな文書となりすます、その賢しら
の莫迦らしさ。」と。げにやげに、ソルが言葉は尤もぞかし。およ
そタカマンの誌すところは、まぎれもあらず水のあぶくよ―蜉蝣の
命短く、げに見え透ける―それとはかはりこの一篇は―大丈夫金の
脇差−確乎不抜ぞ、幽晦ぞ、不滅不朽ぞ―唯に唯、この詩のうちに
秘めたる、かのなつかしき御名ゆゑに。

続きはこちら↓
http://www.kosho.ne.jp/melma/0909/index-1.html

(※昭和4年発行の雑誌「英語と英文学」から原文まま再録しました)

 

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┌───────────────┐
◇  古書街(神保町)めぐり   ◇
◆    〜古本の見極め〜    ◆
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一部:「古本でみる近代女性側面史」古書と近代の女性に纏わる興
味深い話を、東京古書会館の会議室で実施する講義です。二部:古
書店(神保町)の老舗を訪問します。古書の価値の見極め方、お店
の選び方、世界からも注目される古書街(神保町)の今とこれから
を探訪します。

日にち:10月17日(土)
時間 :午前10時30分〜午後12時30分
受講料(税込み):会員 3,150円
          一般 3,780円
講師 :中野智之氏(神田 中野書店)
お問い合わせ先:NHK文化センター
         青山教室 03−3475−1151


━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

9月〜10月の即売展情報
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2009年10月下旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその83 2009.9.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3−22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝

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