東京都古書籍商業協同組合
(通称:東京古書組合)
東京都千代田区神田小川町3-22
昭和22年9月11日
組合員数 630名(平成24年8月末現在)
- 1) 古物営業法第二条の規定により、東京都公安委員会から古物商の許可を受け、古書籍類を取り扱う事業者であること
- 2) 組合の地区内に事業所を有すること。組合員の地区 東京都の全地域
- 1) 組合員の取り扱う古書籍類の市場の運営
- 2) 共同施設(会館)の設置および維持管理
- 3) 組合員の使用する営業用品の共同購買
- 4) 組合員の取り扱う古書籍類の共同査定
- 5) 組合員のためにする教育および情報の提供
- 6) 組合員の福利厚生に関する事業
- 7) 機関誌として「古書月報」を隔月で刊行
- 8) 古書籍業のイメージアップに関する活動
- 9) その他
活動内容
東京古書組合の活動
東京都古書籍商業協同組合(以下東京古書組合)は、東京都の認可を受けた古書籍業者の協同組合です。主な活動としては古書籍市場の開催・運営をはじめ、古書取引に関する情報提供、古書に関する知識の啓蒙・普及活動、古書検索サイトの運営などがあげられます。加盟組合員は、630名(平成24年8月末現在)を数え、東京古書会館のある神田支部をはじめとする7つの支部からなっています。
古書市場の役割
各古書店はそれぞれ特長があり、専門性の高い品揃えのところが少なくありません。それを可能にしているのが、組合で開催している交換会(市場)です。組合員を対象に、一般書、専門書から洋書、和本、唐本、資料雑誌類など、さまざまなジャンルの古書が扱われる市場は、東京古書会館や各支部の会館で毎日のように開催され、活発な取引が行われています。相場の形成も市場によってなされます。古書の値段は個々の古書店で勝手に決めているのではなく、市場での取引により相場が決定しているのです。また、組合の全国的なネットワークは、貴重な本を本当に必要とするひとの手に渡すシステムを形成しています。
古書検索サイト「日本の古本屋」の運営
東京古書組合は、1996年、いち早く古書の検索サイト「日本の古本屋」を立ち上げました。それまで個々の古書店で運営してきたサイトをオンライン上で統合し、広範囲の分野の古書の検索と通信販売を可能にしたのです。運営は東京古書組合で行っていますが、全国規模を目指しており、全国古書籍商組合連合会(略称:全古書連)加盟の古書店が参加しています。 近代、現代の貴重資料、文献雑誌、趣味書類、江戸時代以前のいわゆる「和本」「写本」類、中国・朝鮮さらには欧米の古書・古典籍までも掲載されており、古書検索サイトとしては国内最大規模を誇っています。 認知度の高まりとともに、取扱い件数も年々増加しており、2010年6月の古書データ量は600万点を超え、受注件数は58,000件を超え、毎月順調に増えております。 なお、「日本の古本屋」という名称は、全古書連加盟の古書店の統一呼称として使われてもいます。
歴史
- 大正5年8月
- 現在地の一角に東京図書倶楽部が新築。組合結成の素地となる。
- 大正9年1月
- 東京古書籍商組合創立総会をかねた第1回組合総会を東京図書倶楽部で開催。組合員総数は400名を数える。
- 大正11年1月
- 「古書籍商組合会報」第1号発行。
- 昭和6年5月
- 準則組合として東京府より認可され、東京古書籍商組合創立。
- 昭和7年12月
- 全国古書籍商連盟を結成。
- 昭和16年3月
- 古書籍公定価格実施。
- 昭和17年5月
- 東京古書籍小売商業組合に改組。東京図書倶楽部買収。組合傘下の交換会は全て組合直営となる。
- 昭和19年6月
- 帝国議会の商工組合法公布により、東京都古書籍統制組合に改組。
- 昭和22年9月
- 東京都古書籍商業協同組合設立認可が東京都から下りる。
- 昭和23年8月
- 全国古書籍商組合連合会設立総会開催。東京古書会館落成。
- 昭和24年
- 第1回全古書連大市会開催。
- 昭和30年8月
- 古物営業法施行規則の一部改正により、書籍は古物台帳記載義務を免除される。
- 昭和35年10月
- 第1回神田青空古本まつり開催。
- 昭和39年9月
- 改正刑法反対運動を全国的に展開し、廃案に成功。
- 昭和41年7月
- 東部古書会館落成。
- 昭和42年4月
- 西部古書会館竣工。
- 昭和42年5月
- 東京古書会館落成。池袋古書会館竣工。
- 昭和44年12月
- 南部古書会館完成。
- 昭和49年
- 東京古書組合50年史刊行。池袋古書籍商業協同組合解散、東京組合に合併。
- 昭和54年
- 本部交換会直轄直営化。
- 平成8年2月
- 南部古書会館の再建築落成。3月落成祝賀会開催。
- 平成8年3月
- 組合活性化ビジョン調査事業報告書「東京の古本屋」発行。
- 平成8年9月
- 古書検索サイト「日本の古本屋」を立ち上げる。
- 平成15年7月
- 新東京古書会館竣工。
- 平成22年6月
- 古書検索サイト「日本の古本屋」登録書籍在庫件数600万点突破